人気ブログランキング | 話題のタグを見る

初めての砂浴

砂浴。

以前から興味はあったもののまだ身近にやったことがあるという話を聞いていなかったので、
少し遠いところにあった砂浴。

正食協会で砂浴ツアーに参加したという人々に感想を聞いていたけれど、一様に
「カラダの悪い部分に砂はつかない」という感想ぐらい。
しんどいのか、楽しいのか、他に目に見えた効果はないのか?


・砂浴は3日間の断食に匹敵する排毒効果がある
・婦人科系統の病には特によい
・毒だししたカラダからは悪臭がたちこめる
・宿便がでる

などがものの本などで見聞きする効果。
結局ひとそれぞれに効果は違うのでしょうね。


自分のカラダで試すよりほかありません。

徳島県鳴門市にあるナマステゲストハウス・西村真人さん。

難波から高速バスで2時間、往復で6000円もあればおつりがくる。
砂浴のほうも、料金も良心的だし、ここに決めよう。



朝9時35分発の徳島行きのバス。
おりしも阿波踊りのシーズン真っ只中でムチャ混みかと思いきや
まあ、8割程度の乗客。


バスは遠足のように楽しい。
あんな話、こんな話で2時間なんかあっと言う間に到着。



高速バスを降りたところに西村さん(通称・まこっちゃん)がピックアップしに来てくださる。
その姿、上半身は裸。
下半身はヨガパンツ。
頭はスキンヘッド。
髭アリ。

車はとてつもなく古いハッチバック。
まるで外国みたい。
車をピッカピカにする人種からは考えられないハードボイルドっぷり。

しかしまこっちゃんの人柄は仏さんのようだ。
見かけはスキンヘッドで強面に見えるけどお話したら
うむ、感謝の気持ちで満ち溢れているのですねぇ。



早速ナマステハウス(まこっちゃんの自宅)に案内していただく。
奥さんがまだ1歳にもならないお子さんと遊んでおられる。
超日本家屋。古くてシンプル。
まるで沖縄の「おばあの家」だ。
インテリアはインド。

もちろんお子さんは全裸。
オムツもまいてない。
自然そのもの。


早速私たちも全裸になり、用意してくださったパレオだけ身にまとう。
日焼け止めと帽子とタオルだけ持参して、いざ海へ。



すでにまこっちゃんが掘ってくださっていた穴ぼこ二つ。
パラソル二つ。

寝方を指導してくださり、全裸を見ないように一時まこっちゃんは退散。


少しひざを曲げて穴ぼこに寝そべり、パレオを取り(キャ!!)大事な部分と胸に砂をかける。

ほどなくまこっちゃんが来て、残りの部分に砂をかけてくれる。

うう・・・、砂が重い・・・。

砂に顔だけ出した状態で埋まる。


「最初は体中が心臓になったみたいに「ドクドク」しますけれど、
慣れてきたらリラックスして、できたら眠ってくださいね。
暑ければ両手を砂から出したら結構涼しくなりますから。」

それだけ言うと、私たちを監視できる位置に停めた車へと戻っていった。


30分に1回の割合で水分補給にきてくださるし、
緊急のときは両手を振ったら駆けつけてくれるという。

しかし、30分もしないうちに背中に汗が流れるのがわかる。
砂に埋もれているはずなのに、汗が流れ落ちるのだ。


隣のこるぷんさんに聞くと彼女はそうでもないらしい。

そして、絶えられないぐらい砂が熱くて重い。

4時間の予定だったが、本当に大丈夫か、とかなり不安。



折りしも昨夜は淀川花火を友人宅で見物。
持ち寄りパーティーだったので、食べまくり&呑みまくりの
体調は最悪だったのもまずかった。

1時間半経過したとき、両手を出す。

まこっちゃんが心配して来てくださる。

少しお話をしてくださり、気分をほぐしてくれる。
向こうの島影は淡路島ですよ、とか、なんとか。

5分もしたらクールダウンしたのでまた両手を埋めてもらう。

時々ウツラウツラしながら30分おきの給水を受け、
目を開けたら眼前にはきれいな海が広がる。

給水してもらって、またウツラウツラしていると口いっぱいに
唾液が!!

後で聞いたらこるぷんさんも同様だった。

まこっちゃん曰く、乾くよりいいらしい。
給水のお茶の成分がいいのかも、とのこと。
インドのお茶。

何度か砂の重みと同じ姿勢だからちょっと辛いときもあったが、
「あと30分ですよ」のまこっちゃんの声にホッとする。

少しずつ手を出したり、足を出したりしながら残りの30分を
こるぷんさんと話しながら過ごす。

砂は毒素を吸ってかなりダマになっている。
と、そこへ、虫が!!


聞いてはいた。
あまりの臭さに虫が寄ってくる、と。

小さなハエみたなのにたかられつつ、ようやく終了。

砂を落としてパレオを身にまとい、ナマステゲストハウスに帰る。

シャワーを浴びてサッパリ。

実は砂浴の後、頭痛がすることがあると聞いていたが、私も軽い頭痛があった。
けれどシャワーのあとは本当に解脱したかのように軽くなった。


最近はご無沙汰だけど、これでもダイビングなんかもする私。
ダイビング中は、ウェットスーツの締め付け感とボンベからしか
空気が来ない、という圧迫感からナーバスになり、
ライセンスをとりはしたが、かなり苦手な種目。
けれど、数年前に良い海の経験をしてからは、
「たまにはもぐるのも良いなぁ。」と思えるようになった。

ダイビングの後はぐったり感があるものの、なんだか爽やかな気分になる。

砂浴もこれに似ている。

子供の頃に泳ぎまくった後に感じたぐったりした疲労感と爽快感。

そう、疲労感と爽快感が味わえるのが砂浴。



砂浴後の食事は
・玄米粥
・ごぼうとれんこんとにんじんのきんぴら
・しま豆腐
・きゅーりとトマト
・モロヘイヤ
・わかめの酢の物

食事ヌキで挑んだ砂浴のあとのカラダにじんわりと滲み込む。

その後、スイカもいただき、縁側で外にプップっと飛ばして遊んだ。


まこっちゃん夫婦のご好意でその後、一緒に鳴門の阿波踊りも見物しにいった。


20年前、当時つきあっていた彼が阿波の出身で、阿波踊りを見にきたのを懐かしく思い出したりもした。


なかなか充実。


帰りの高速バスではすっかり二人とも眠ってしまいました。


好転反応から毒素が出ようとしている証で、私の腹部には赤いポツポツができた。
背中もこるぷんさんに言わせると「ロールシャッハ」みたいに赤くなってる。

今も少しかゆい。むずむず。

で、体重は・・・。
残念ながら夢の2キロダウンならず。
通常どおりでした。

普段溜め込んだ数々の毒素。
ストレス、食品、薬害、公害。
これらが出て行ったと思うと幸せ~。

やってるとき砂の重みが辛かったけど、
病み付きになりそうな砂浴。

せめて1年に1度はやりたいです。


ただ、アホな私らは一番熱い時期の一番暑い時間帯に初体験したから、
キツかったのかなぁ、と後で反省したりもしました。

パラソルがあっても結構焼けますし・・・。
久しぶりに赤い日焼け顔になりました。

これは今後の課題だね。
by haijikg7 | 2008-08-11 15:06 | teate


<< 生き埋め体験とうなされる夢 ココロとカラダと 気持ちの健康 >>