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別の赤潮しゃーーーーー!

自主的サンドバンクツアーを終え、バディさんのボートダイビングを見送り。
さて。

サンドバンク往復のスイムではさほど疲れも出ず
だが午後ダイブ決行の腹もくくれず。

酔ったことがある人ならお分かりかと思いますが
ゲロリ気分ってできれば避けたい気分なわけで。
アンチ・リゾート気分なわけで。
しかもそれが海中ならなおさらのことで。

海中だと言葉は通じない。
通じないとなれば通じてほしくなるのが人情。
しかも困ったことに、ワタクスの場合、海中で伝達したいのは
「きれいだね~」とか「わぁ、可愛い魚!」とかそういうコトではなく、むしろ
「やばいダス」
という、ジェスチャーでやるなら「顔の横で掌をひらひら~」。
これに尽きるんですが。

ワタクス的にはこのジェスチャーは最後の手段で、内臓にゲロリ注意報が出たら
片手で「喉から口の外へ、ゲーーっ」のジェスチャーが第一報。
この段階で「多分あと10分もたないダス」なのだ。

ではもう少し早めに第一報を伝えろ、という声が聞こえてきそうですが、
ゲロリ注意報というのはそうそう早い段階から現れるものではなく、
そろそろと忍びよる貞子的恐怖のようなものであり、
気付いた時には
「わっ!!そこまで来てたんダスかーーー?」と
もう気付いた段階では手遅れ的な、
いつの間に?的な、
いわゆる言うところの後には引けない状態なわけです。

そして仮に20分前にゲロリ注意報が出たとすれば、
45分から60分のダイブの中で20分後にゲロリます、っつーことはダイブ始めて25分ぐらいで第一報、となるわけです。
「そんなんやったら潜るなやーー」と一緒に潜ってる人は叫びたくなるほどの速さなんですね。
幸い海中なので叫べないケド。

こういう繊細な注意報を、見知らぬおのこ共が、しかも外国人ピーポーがこの微妙なニュアンスを汲み取れるのかっつー。
日本人の奥ゆかしいゲロリ注意報を的確に判ってくるのかっつー。
問題があるわけです。


さてどうしたものかのぉとマリンセンターの近くのビーチで足の親指曲げたり伸ばしたり~。
いじいじとしており。

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午後ダイブの15分ほど前になったので決めぬ心のままマリンセンターへ。

マリンセンターには頼みの綱の日本人スタッフ・KIKOさんはすでにボートダイブに出かけており、
KIKOさんのボスであり、マリンセンターの責任者のロニーさん(オランダ人・男性)と
ロニーさんの相棒のカレンさん(国籍不明・女性)
そして昨日Barosに到着したというゲストのピーター(国籍不明・男性)の3人。
あとはロコスタッフさん数名のみ。

ただでさえ英語が苦手なのに。
ゆっくりしゃべってもらっても普通に聞き取れないところに持ってきて、
こちらから話すほどのボキャブラリーが一切ない、
持ち合わせてるのはうすら笑いぐらいのワタクスなのに。
みなしゃん、大変にフレンドリーで
「待ってたよ!」
「大丈夫、頑張れるよ!」
みたく歓迎ムード満々で。

何?このアウェー感。
歓迎されている様子なのに感じる 意に反した感。

「あいむ ・・・なーばす」
やっと言えた一言。
絞り出すの、大変だから。
松田マヨネーズさんもうちょっと絞り口 工夫して、みたいな一言。

なんちゃら~♪かんちゃら~♪
言うよね、口々に。
潜るの大前提で励ましてくるよね、外人ピーポー。
で、「ユー キャン ドゥ イッ!!」って。
決めつけられてしまいまスタ。
出来るって。
で、気付けば言っちゃってました。
「いえす あい きゃん どー いっと!」

出来る言っちゃいましたーー。

ヒューヒュー♪すごいから。
大声援だから。
ワタクスが後にはひけない貞子になってましたから。


では、ということで。
大声援を背に受けて午後ダイバー3人がビーチのエントリー場所へと移動。
若干のうすら笑いをたたえつつ。
まず、ロニー隊長、ビーチは二度目のワタクス、そして昨日来たばかりのピーター。
って、ピーターウエットスーツ着てませんから。
もう、ピーターったら~、とばかりに、たどたどと「ウエットスーツは?」と尋ねると
「この太っ腹みてちょー。内臓にウエットスーツ着こんでっから!」って。
まさかのTシャツ&短パンダイバーです。

ま、ね、モルは赤道直下だし、水温27度あるし。
でもね、ウエット着ないと浮力調整たいへんダスよ~、など一応先輩っぽく思ったんだけど
如何せん言葉でませんので思っただけ。
うすら笑い投げかけときました。


ビーチにはロコ・スタッフさんが先に機材などを運んでくださっていて、
もうこのあたりからして大名ダイビングなわけです。
自力一切なし。身一つでダイブポイントまで来るだけ。
あとは潜るだけ、みたいな。
ちょれーでしょって。

時はきた!
ロニー隊長を先頭にワタクスとピーター、ビーチからダイブ。
水深5メートル付近でstopとロニー隊長の指示。
ピーターはここでは今日が初めてなのでまずはチェック・ダイブを。
はいじはここで座って待ってておくれ、と。
ワタクス「OK!!」と、一応先輩っぽく見守る体制とりまして。
砂地に三角座りなんすが。
ピーターのチェックを拝見することになりました。

ピーター、レギュのマウスピース離してもう一回くわえる。
自分の酸素が切れたことを想定してロニーのオクトから酸素もらう。
反対にロニーが酸素切れたから自分のオクトを渡してあげる。
わざとマスクに水入れてマスククリア。
マスク全はずしして、も一回マスク装着してマスククリア。

ざっとものの1分ほど。
もしかしてこれってダイビング初心者用DVDダスか?
ってぐらい鮮やか。
ピーター半端なく上手。

実は前日、ワタクスがあまりにもマスク全はずしを怖がっているのでKIKOさんが
「ダイビングの後の方でやりましょう」と親切ニッコリ♪してくださっていたのですが、
ダイビングの後の方でワタクス赤潮しゃーーー!でしたので、
マスク全はずしは やってなかったのでした。
本当の意味でゆるすまじ。
必須のチェック・ダイブをスルー。
そんなワタクスからすればピーターのチェック・ダイブの鮮やかさはお手本。
ミラクル。
マジック。
思いつく単語並べてみる。
もちろんロニー隊長も「OK!」と一発合格をだし。

この時点で偉いもん順は決まったわけで。
ロニー隊長、ピーター副隊長、ヒラのワタクス。
マリオブラザーズでいうとロニーがマリオ、ピーターはルイージ。
ワタクスはカメ。

兎にも角にも「一同、さらに潜るぞ」、とカモン♪するロニー隊長の後をついてゆくのでした。

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見よ、この腰の引け方を!
半端ないおよび腰のワタクス!
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昨日潜ったポイントなのに何?この初めて感。
ないす とー みーちゅー状態の海。

ずんずん潜行してゆくロニー隊長とピーター副隊長に続けとばかりのワタクス。
もうね、気分はドラクエです。
勇者よ!お前だ!
みたく。



と、ロニー隊長何かを発見!
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岩場に小さなエビ。
こいつたち、手を近付けると角質を食べてクリーニングしてくれるんだじょ♪
(というのは事前に聞いていたので、こりかぁ~とワタクスにもわかる)

ピーター副隊長、ロニー隊長に手をつかまれ、エビに角質を食べてもらう。
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ニモが歯医者の水槽で同居していたエビだすなぁ~と。
いや、ワタクスは結構ですーーというのに、ロニー隊長ったら強引。
ワタクスもエビに角質とりを~、と手を近付けるもイビさんそっぽ向いて~。
要らないダス~と。
またもやのアウェー感。


気を取り直し、さらに潜行。

遠くにウミガメさん発見しまスタ!隊長!!
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きときと・いきいき珊瑚にちっこいお魚発見しまスタ!隊長!!
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はいじ隊員、あれこれと探索しておりますデス!!と。
実はダイビングを始めて20年にして、今回初めてカメラを持って潜ったわけでして。
今まで潜るだけでパッツン・パッツンだったのでカメラなど二の次三の次だったわけで。
ワタクス的にはかなり自立した今回のダイブ。

ロニー隊長とピーター副隊長に甘えることなく、
一人のダイバーとしてっ!!
あい きゃん どー いっと!
実行ちゅーー!!


と、そこにまたもやロニー隊長、何かを発見っ!!
「あっちのボートの下に何かおるじょーーー♪」と。
カモン~♪と。
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ピーター副隊長に続き、はいじ隊員も潜行ーーー。
と、そこにいたのは。

何だ、この尻尾はっ?!
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はいじ隊員、前に回れ~!と。
いえっさー!と。
そやつは シャーーク!  若干眠っておりますっ!!
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さらに海中散歩は続き、ダンジョンが深くなるのであります。
潜るまでは不安だった外人おのこ共だったがすっかり打ち解け。
黒船軍団VS倭人
開国迫られ~。
倭人心も開くーーー。

そしてワタクス初めての海中撮影にも心躍り~。
シュノーケルとは違った撮影モードに熱心になり~♪

だが、海中の撮影は甘いものではなく、
わー、お魚~と思ってシャッターをきったと思う前に逃げられ~
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ムスジコショウダイだーーと近付いて行ったら納まりきらず~
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夢中でシャッターをきるもこれといった写真は撮れず。
そして夢中であったため悲劇が。

自分のゲロリ注意報を見逃しておりまスターーー!
あと10分もたないダス、という第一報はすでに過ぎ~。
こりってもすかすて、ヤバイ範疇?っていうの。
もう喉までゲロリきてるかもーーー。と。

最後の力を振り絞りーーー。

THE! LAST! MESSAGE! 海猿ーー!とばかりに
ロニー隊長に自分の異変を、いや惨事を、だな。
伝えるべく、バタ足エンジン全開ーーーーー!

ロニー隊長、かなりリラックスしており~。
ふわりと浮きつつ海中散歩ちゅー。
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ロニー隊長のフィンを引っ張るわけにもいかず、
せめて背中にタッチしたい、と。
心の中で「めーでー!めーでー!」言いつつ。
念を感じてくりょーーー!と。

やっとロニー隊長の背中トントンできたときには
喉まできていたゲロリがーーー。
ゴックン。

飲んだーー!

リバースの逆リバースーーー!

なんとか赤潮発生の惨事を抑え、ロニー隊長に
「ヤバスーー!」と。
喉から口にゲーーー!ジェスチャー&掌ひらひら~ジェスチャーで。
「もうダミだーーー」と。

ロニー隊長「OK! OK!」って。

どこまでOKダスか?
判ってくれとりますかーー?
ゴックンだすよーーー。

ピーター副隊長に「ここで待っててちょ」と指示し。
と、ひとまず帰還方向へと(思いたい)ワタクスを先導。


現れたーーー!
救助に向かう 伊藤英明キターーーーー!と。


もうついてゆくのは隊長ただ一人っ!
はえく、あがらねばーーー!
自分の吸う酸素の音がダイソンみたく聞こえてきた。
半端なく吸ってる、いや、あえいでいる。


ロニー隊長
「5」 「3」 「OK?」と。
知ってるじょーーー、今となっては判ってるーー。
KIKOさんもやってたーーー。
水深5メートルのところで3分安全停止でしょ?知ってるーーー。
はひはひ。

ワタクスの惨事を知ってか知らずか、ロニー隊長、
「こんなのあるじょーー」と
取ったどーーーー!と。
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びっぐ ひーとーでーーー☆
そんなの見てくねぇダス~。
ゲロリ再浮上するダスーーー。

もうだみだーーーー。

ワタクス。3分間の安全停止時間を待たずして、どばーーーっと浮上しまスタ。
まさかのヒトデのとどめ。
伊藤英明 幻ーーー!


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水面にぷっかり浮いてますと、ロニー隊長も浮上してくれ
「OK?」と。
OKぢゃねーよ!
と思うが力なく「OK」と健気に。

ビーチに上がって待ってて、あとちょっとピーターと潜るから~

と言い残し、再度潜行する隊長・ロニー。
飲み込んだゲロリは幸いにして再々リバースすることなく。
ようやくビーチに上がり、滴り落ちる鼻水を手でぬぐうとっ!!

鼻血ーーー!
急に浮上したからか、鼻から赤潮しゃーーーーー!

ここにきて、ワタクスの身体が言っている。
「時は満ちた」とな。
どのみち赤潮発生させちゃるけん、とな。
by haijikg7 | 2014-08-20 06:39 | 2014 Baros Maldives


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