この春に
旅した沖縄。
そこで出逢った「紅型工房 べにきち」さんにお願いしていた帯が染め上がりました。
島特有の植物を大胆にデザインされたその帯は、
作家・べにきちさんこと吉田誠子さんの情熱そのままに、
自由で、緻密で、多色使いなのに煩雑さがない洗練された美しさです。
この帯を染めていただくにあたり、生地や全体的な色のトーンなどはその場で依頼したのですが、
その後何度もメールでやりとりを繰り返し、私のたくさんのわがままを取り入れていただきました。
・メインの帯のお太鼓柄の鮮やかさを残しつつ、
・これから歳を重ねても派手にならないような工夫をしていただき、
・かと言って、地味になって沖縄の染物の良さが損なわれないよう、
・また、複数の着物に合わせることができるようにしていただきたい。
思えばこんなわがままを叶えていただくほうが無理というもの。
しかし、若き作家・べにきちさんは、予想をはるかに上回る出来栄えの帯を納めてくださいました。
彼女の
ブログにも、ご紹介いただいています。
また、彼女のギャラリーで展示されていた「かたつむりTシャツ」。
これがとっても可愛くて一目ぼれしたのですが、
それにもちょっとわがままをお願いして
展示のものとちょっと違うものを染めていただきました。
その出来上がったTシャツも帯と一緒にお納めくださいました。
何を隠そう、同じむそう塾生のあの方(秘密かな?)も、
偶然沖縄に旅されて、同じTシャツを注文されたそうです。
うふふ・・・。
とっても可愛いので、みんな目に留まるんですね~。
この梅雨の蒸し暑さも、この可愛いTシャツで楽しめそうです。
結婚して、お子さんもおられるべにきちさん。
家事と子育てと、ご自分の作家活動を見事に両立されている彼女には、
決して気負ったところがなく、たおやかで、優しくて、
けれどとても逞しいエネルギーが溢れています。