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熊野古道 大雲取越え(おおくもとりこえ)

古より多くの参拝者が訪れた熊野古道。
大峯奥駆道、伊勢路、紀伊路、大辺路、中辺路、小辺路・・・・。
道は各方面から熊野本宮大社を目標に数々あります。

熊野を訪れたら不思議な力を授かると人づてに話が広まり、
人々の群れが熊野に続いたと言います。

その道のりは厳しく苦しみが多いほど御利益が大きいと言われ、
中でも険しい中辺路(なかへじ)が好まれたそうです。

熊野九十九王子のうち、中辺路には19の王子があるとのこと。
(王子とは、熊野に詣でる上皇や女院の休憩所のこと)
点在している王子を詣で、熊野本宮、熊野速玉大社、那智大社を参拝し
熊野三山の巡礼を成就すると再度熊野本宮へと向かう道を辿ることになるのですが、
その道は名のとおり雲をつかむほどの高く険しい道「大雲取越え」と言われる巡礼道。

熊野随一の難所と言われる大雲取越えは、青岸渡寺から舟見峠、石倉峠、越前峠を登り、
今度はそこから延々と続く胴切坂という山坂道を下り、楠の久保旅籠跡、円座石(わろうだいし)
を詣で、小口の村へと下ります。

今回はその大雲取越えを8時間の予定で歩くことになりました。


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昨日詣でた青岸渡寺から那智高原休憩所を通り、山道に入ります。




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ルート図の看板をしっかり見ます。
高低差、距離、峠の注意事項。
大切なトイレの場所も。



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1時間半ほど歩いたところに舟見茶屋跡。
那智高原と那智勝浦の湾を一望できます。
5分ほど休憩し、汗をぬぐい、水分補給。



今日の語り部さん(ガイドさん)も71歳とご高齢。
ご高齢ながらすこぶる健脚。
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上り、下りを繰り返すルート。
横横に歩ける道は殆どなく、ひたすら上り、下ります。
途中「亡者の出会い」という道を歩いたり、「色川辻」という道に出くわしたり。
古からの言い伝えにドラマや物語がありそうな。
語り部さん曰く、
詣でる人々の中には疫病にかかって僅かな小銭程度を持たせられて家や村を追われた人や、
身体が不自由になって口減らしのために捨てられた人も大勢おられたんでしょうね、とのこと。
まさに命がけの巡礼。




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1時間半ほどで地蔵茶屋跡へ。
ちょっと長めの休憩でお弁当をいただきます。
長めといっても20分ほど。
あまり休憩すると余計に疲れるので、とのことで。






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地蔵堂に自生していマムシグサ。






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お弁当~♪(このときばかりは浮かれます)




さて。後半です。
いきなり急な上り坂となる石倉峠。
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ひたすら、ひたすら、ずっと、ずっと。
上ります。
といっても1キロほどなんだけど。
でも上りっぱなしってこんなに大変だったけーー?



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なんで上ってるんだろなー。
なんでこんなとこにきちゃったんだろーかー。
なんて思っても兎に角 道は上り坂しかないわけで。



山道に自生している植物が励みになります。
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ホトトギス。
丈は8センチほど。


やっと下りがあり、また上りがあり。
石倉峠から越前峠へと山道の名前は変わります。




時折歌碑が建っており、古道詣での厳しさを伝えます。
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コメツツジ
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葉っぱは本当に米粒ほどのサイズ。




「倒木更新」
いい言葉だなぁと実感します。
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胴切坂
胴を切るがごとくの厳しい坂。
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上ったら、下るのは必須。
ひたすらひたすら下る、下る。



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ナチシダ
大きな大きなシダでした。





およそ8時間の予定でしたが残すところ2キロで8時間となりました。
「今日は9時間かかるなー」と語り部さん。

えーあと1時間も歩くのかー。(と声に出してしまうと萎えてしまいそうで言えない)


有名な「円座石(わろうだいし)」
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石に刻まれた梵字は、
右が阿弥陀仏(本宮)
真ん中が薬師仏(新宮)
左が観音仏(那智)を表し、熊野三山の本地仏を表しているのだそうです。
円座(わろうだ)とは、藁やいぐさで丸く編んだ敷物のこと。
三山の神々がここに座って談笑したという言い伝えがあるそうな。

へぇーーーー。




と、「ここまできたらもうそこが村ですよー」という語り部さんのご案内が極楽浄土からの声に聞こえました。
植物も里の風情になってきました。

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古の人々が何日もかけて歩き詣でた熊野古道をほんの少しだけ体験。
それでもたっぷり歩いた感が足の裏に、指先にじんじんとあるのですから、
草鞋や裸足で歩いた昔の人はすごかったんだなぁと。

バスで一路奈良まで。
それから自宅まで。
あと6時間ほどで家に帰るのかーと思うと、食事よりもお風呂よりも
まずこのトレッキングシューズを脱ぐのが愉しみな気がするのでした。
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by haijikg7 | 2014-09-26 15:15 | | Trackback | Comments(0)

熊野古道 那智の大滝

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那智滝(なちのたき)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の那智川にかかる滝。
一の滝における落差は133mであり、総合落差では日本12位だが、一段の滝としては落差日本1位を誇る。華厳滝、袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられている。(Wikipediaより)

もちろん那智の滝も含めての世界遺産。


随分登りましたので、では下りましょう、と。
この下りもそこそこの負荷がかかります。
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下り、下り、下り。

那智山一帯は、滝に対する自然信仰の聖地であり、48の滝があるのだそうです。
那智の大滝、と呼ばれているこの滝は「一の滝」。
飛瀧神社の御神体であり、滝見台からその姿を見ることが出来ます。

高さ・水量ともに日本一の那智の大滝。
神々しい氣を感じます。
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麗しき白神。
天が割れたような水量でした。
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by haijikg7 | 2014-09-25 16:44 | | Trackback | Comments(0)

熊野古道 大門坂から熊野那智大社・青岸渡寺まで

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いよいよ、大門坂を登って熊野那智大社、そして青岸渡寺へと。
「日本の道百選」に選ばれている那智勝浦町道大門坂線から大門坂へと登山道を登ります。



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今なおかつての面影を残す古道をひたすら登ります。
かつての人々も草鞋をはき、あるいは裸足でこの山道を登ったのでしょうか。
行く先にある熊野那智大社、そして青岸渡寺。

緑の木立の中を息を弾ませながら歩き、休み、また歩きます。



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右に左に神木である大きな木々が影をつくっている古道。
時にはこんなふうな衣装で歩く方ともすれ違い・・・。
少しの区間だけでしょうが、こんな風に昔の恰好をして歩くのもいいかもしれません。
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時代とともに石を積み、並べ、また整備され。
参拝する人々の足元を軽くするようにと、山伏の方々のお仕事だったのだとか。
歩くだけでも大変なのに、石を運んでのぼるという修行に恐れ入ります。
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登り、休んで、また登り。
たくさんの階段を昇るとようやく道しるべが現れます。
熊野那智大社、そして青岸渡寺は間もなくです。
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ここまで来ると那智の滝もすぐそこに見えます。
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最後の階段を登りきると、世界遺産の青岸渡寺。
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その隣に同じく世界遺産の熊野那智大社。
神様を先にお参りするか、仏様を先にお参りするか。
人それぞれなのだとか。


境内の大木の陰で一休み。
那智の滝まで下り、お滝を拝礼し、今日はお宿へ。
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by haijikg7 | 2014-09-25 16:33 | | Trackback | Comments(0)

熊野古道 大門坂まで

補陀落山寺を通過し、浜の宮王子、尼将軍供養塔、市野々王子、そして大門坂まで。
アスファルト道、山道を歩きます。


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アスファルト道はほんの少し。
那智山道の案内に沿って山へと。

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今朝までの大雨により、山道は道ではなく沢になっており。
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登りのキツさよりも地滑りの怖さが。
それにしても今日の語り部さん(ガイドさん)は元気で健脚。
昭和14年生まれ75歳の女性ですが、もうゴム長靴でガンガン進んで行かれます。
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荷坂の五地蔵
一の谷の合戦で亡くなった笛の名手・平敦盛の供養のために建立されたという。
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なんていう名前だったかわすりた~。
胃腸の薬になる実
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ヘクソカズラ(可愛い花なのに名前が可哀そうな花)
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すっかり記憶が飛んでおり、どこのなんの神社だったのかさっぱり~。
で、この葉っぱ、ごわごわの硬い葉っぱで、鰻をつかむのに使ったのだとか。
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この実も名前はすっかり忘却の彼方ですが、戦争時にグリセリンの替わりに使用したという
油がたっぷりとれるものだそうで。
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いやはや。
歩くのも記憶力も75歳の語り部さんに完敗デス~。
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by haijikg7 | 2014-09-25 12:36 | | Trackback | Comments(0)

熊野古道 補陀落山寺

奈良駅を早朝に出発し、バスで那智勝浦へ。
那智駅の近くで下車し、4時間ほどのコースを歩きます。

最初に訪れたのは勝浦海岸からすぐ近くの補陀落山寺(ふだらくさんじ)。


大きな木々に守られているような境内です。
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午前中の雨空から一転、私たちが歩きはじめたころからお天気が持ち直し
晴れるでもなく、降るでもなく。
ウォーキング日和とでもいいましょうか。
天高く延びる楠を見上げ、これからのお天気占い。
きっと最後まで降らない、きっと(お願い!)。

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同じ関西圏内にありながら、熊野はやはり遠いところにあります。
交通機関が電車でも、車でも。
えいや!と思いきらなければ行けないところ。

世界遺産、世界遺産と知りながら外国の世界遺産には行けてもここはやはり遠いところ。


さて。
まず最初の世界遺産は「補陀落山寺」
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観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人。
こんな小さな舟に一人乗って、舟の屋形に入り、四方を釘で打ち固め。
屋形の四方にある鳥居には
「発心門」「修行門」「菩薩門」「涅槃門」の死出の四門の意味があるのだそうで。

ウィキってみると・・・。
渡海は北風が吹き出す旧暦の11月に行われた。
渡海船は伴船に沖に曳航され、綱切島近くで綱を切られた後、
朽ちたり大波によって沈むまで漂流する。
もちろん、船の沈没前に渡海者が餓死・衰弱死した事例も多かったであろう。
しかし、船が沈むさまを見た人も、渡海者たちの行く末を記した記録も存在しない。


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つまり、この小さな屋形舟の中に閉じこもったまま那智の浜から大海へと漂流し、
観音浄土へと向かう捨身行、ということ。


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すごいことされてたんですね。


井上靖短篇集に「補陀落渡海記」というのがあるのだそうで。
熊野補陀落寺の代々の住職には、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人の慣わしがあった。
周囲から追い詰められ、逃れられない。
時を俟つ老いた住職金光坊の、死に向う恐怖と葛藤を記す表題作!
とAmazonで紹介されておりました。

ご興味のある方は是非。

私も近々読もうかと。

いや、のっけからすごいとこに来ちゃいましたー!
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by haijikg7 | 2014-09-24 17:12 | | Trackback | Comments(0)