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道遠し

師匠ご自身の教室をひらかれて、今年で50年になられる。
「教室50周年の年」

現在もお稽古をつけていただいている社中、
遠方に居を変えられ、今はお稽古に通われていない社中。

有志で集まり、師匠へのお祝いと感謝の会を開催した。

懐かしい人々にも会えた喜び。
また師匠の涙まじりのご挨拶に目頭があつくなる。

会食中、みんなが一言ずつご挨拶を述べた時、おとなしい友人のあいちゃんが涙ぐむ。
本人曰く「反省の涙」らしい。
わかるよ、とても。私の涙腺は震えなかっただけ。思いは同じだね。

長きにわたりご指導くださった師匠に今更ながら感謝。

今でこそ電熱だが炭をいこし、釜をかる。
床の掛け物と花・花入れ、そして香合などの飾り物と仕覆。
炭点前のための道具組、灰の用意。
茶をはき、茶入れ、茶器に用意する。
時候の茶碗や水差しをだし、棚や蓋置きに至るまで心をくばる。

それを電話1本で「今日休みます」と気楽に言ってたのは誰だ?
すみません。
師匠はしかることもせず、「忙しいのね。身体には気をつけなさいね。」
と言ってくださったものだ。

本当は呑み会なのに。

来る日も来る日も道具を出しては乾かし、仕舞い、また別の道具を出す。
それを50年。すごい人生だったんだなぁ。

師匠はみんなに支えられての50年とおっしゃっていたけれど、
師匠に支えられた人は数限りないと思う。


仕事や家庭のことを言わなくてもお茶を点てて、
また点ててもらっただけで分かり合える関係がある。

そこには人を思いやる気持ちと人の立場にたつ、という極めて単純で純粋な心の鍛錬しかない。

だから「道」がつくのだろう。

まだまだです、私は。
だからお稽古をしているのだが、その本質が身につかないから、まだまだです。


道遠し。


みんなが幸せを感じることができるような一服を、死ぬまでに点てたい。

師匠のように人を導くことはできないけれど、
自分はそんなお茶をめざしていくことがせめてもの償い(?)かなぁ、
などと考えた日でありました。
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by haijikg7 | 2008-05-19 14:23 | 茶道 | Trackback | Comments(0)

愛情のおすそ分け 幸せの連鎖

お友達のお誘いで、蕨摘みを数年ぶりにさせていただきました。

大いなる自然の中を車で案内してくださり、蕨摘みのポイントに到着。

最初は草しか目に入らなかったのに、
「これ、蕨ですよ」と教えてもらうと、あら、不思議。
蕨が、蕨が、ここにも蕨が。
だまし絵に思わぬものが描かれていたのを発見したような気分。
自然の中の「アハ体験」です。
もうそうなったら一心不乱に蕨摘み。

夢中で摘んだ蕨を自宅に持ち帰り、早速アクぬき。

蕨に灰をまぶして熱湯をかけたら感激の変化。
さっきまでくすんだ色をしていたのに、サ~っと初夏を思わせるグリーンに色が変わる。
その色の変化に心まで明るくなった。

そのまま半日おいて翌朝 流水で洗い、そっと水に漬けて出勤。

今日は友人が遊びに来るといってたから蕨のパスタにしよう。

おりしも京都の中川さんが蕨についてブログの記事を更新されていた。
「陰性の蕨をお出しするときは陽性の大根葉味噌を添える」とのこと。
今日の蕨パスタは味噌味にしよう。

*****レシピの覚書*****

《蕨パスタ》レシピ
・アクぬきした蕨の軸の部分だけをを干ししたけと昆布のダシ汁でさっと煮る。
・フライパンにゴマ油、つぶしたにんにくをひとかけ入れ、香りがたったらさきほどの蕨を入れ、蕨の穂先も入れ、ダシ汁も少々入れる。
・蕨を炒め煮しながら味噌を溶き、硬めに茹で上げたスパゲティを入れ、麺に味噌の風味がついたら皿に盛る。

そしてもう一つ。
お山で採れたはっちくを水煮したものを頂戴したので、それもパスタに。
「むすび」で紹介されていた筍の調理方法を試してみると本当に美味しくできた。

《筍パスタ》レシピ
・筍を水煮してゴマ油で炒める(梅酢で蒸煮)
・ダシ汁と醤油(大さじ1ずつ)で味付ける。
・地粉を振りいれ、焼付け、またダシ汁と醤油で味付ける。
・最後に山椒の粉をふって味のアクセントにする。
・ダシ汁をフライパンに少し入れ、硬めに湯がいたスパゲティを入れる。
・スパゲティにダシ汁の風味がついたら細かいのりをふりかけ、混ぜ合わせる。
・皿にスパゲティを盛り付け、その上に筍を盛り付け、トッピングは蕨。

***************************************

自己流のレシピですが、素材の美味しさに助けられ、とても美味しいと友人も喜んでくれた。

これぞ自然の恩恵。

「自然の中で蕨摘みにつれていってくれた友人からの癒し」
「おいしいね、といってくれた友人の言葉」

だから元気がでる料理を作れるのだなぁ。

蕨を摘む人との幸せ、食べてくれる人の幸せ。
それを料理でつなぐ幸せ。

ああ、なんて幸せの連鎖。

ありがとう。
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by haijikg7 | 2008-05-02 14:06 | マクロビオティック | Trackback | Comments(0)