カテゴリ:思い( 83 )

4年

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次兄が亡くなって丸4年。
毎年2月8日の祥月命日にお友達がお線香とカードを送ってくださいます。
毎年必ずその日の午前中に到着するように。

送ってくださったお線香の香りは本当に芯から慰められるような
穏やかな香りです。
その貴重なお香を私は毎夜、眠る前に1本焚いて、そして眠りにつきます。

毎年一緒に添えてくださるお手紙やカードには
彼女の優しい言葉が綴られていて
哀しみに浸ることなく兄を偲ぶことができます。


今年、彼女が送ってくれたカードには
そんな優しい言葉は一切ありませんでしたが
このカードを選んでくれたことに
言葉よりもはるかに雄弁な彼女の思いを感じることができました。


それはやはり私も言葉では上手く言えないのですが
たくさんの思い出とか、
兄の笑顔の片鱗とか、
うたたねしている時の間抜けな顔とか、
みんなひっくるめて亡くなってさらに身近に感じる兄の気配のようなものが
私にはとても大切なものになっているのだということ、とでもいいましょうか。

東京では40数年ぶりの豪雪で、大阪でもうっすら雪が積もった日でしたが
私の身の内はとても温かでした。

「『辛』いという字に『一』を加えると『幸』せという字になる」
彼女が教えてくれた言葉です。
もう4年が経ちました。
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by haijikg7 | 2014-02-10 16:48 | 思い | Trackback | Comments(0)

2014 賀正

伊勢神宮
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あけまして おめでとう ございます

今年もよろしくお願いします

はいじ
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by haijikg7 | 2014-01-01 08:00 | 思い | Trackback | Comments(2)

窓辺のヒヤシンス

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大晦日。
大掃除した窓辺の朝の光にヒヤシンスが静かにたたずんでいます。
あとは新年を待つばかり。
今夜は母と大切な友人と毎年恒例のお鍋を囲みながら年越しをします。
テレビではどのチャンネルも今年一年を振り返る番組が賑やかです。



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北のステキなフローリストが一つひとつ丁寧にアレンジされたヒヤシンス。
そのフローリストが主宰するフラワー教室に通われているまりこさんからのプレゼントです。
パリでは都会生活に自然の息吹を感じるナチュラルなブーケが好まれていますが
そのエッセンスをギュっと濃縮したようなヒヤシンスのたたずまいです。




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窓辺の明るい日差しに輝く小さな蕾に未来を感じます。
来年はこのヒヤシンスの開花と共に明るく真っ白な年にしたいと思います。
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by haijikg7 | 2013-12-31 14:17 | 思い | Trackback | Comments(0)

冷製茶碗蒸し

友人達が遊びに来てくれました。
「遊びに」というのは表向きで、実は私の為に食事を作りに来てくれたのでした。

介護に慣れてきたということは介護に疲れも出てきたということで、
それを察知した友達が企画してくれ、急遽数人が集まってくれたのでした。

決して近郊とはいえない遠い街から重い荷物をリュックに詰めて
暑い中をはるばるとやってきてくれました。



私は自分で自覚している以上に頑張ってしまう性質のようです。
時々そんな風に人から言われるので早め早めの養生を心がけているのですが、
友人(達)の目にはもう一呼吸早めに休むようにすればいいのに、と写るようです。
実際そうなのかもしれません。
「辛い」と思う手前で息を抜いたり、人に頼ることができれば危なっかしくないのでしょうけれど
何かをやっていると自分の限界が延びるような妄想にかられて(笑)どこまでも走りぬけようとするところに
私の危うさが見え隠れするのだと思います。

そんな性格をよく知る友達は
「無理しないで、って思うけれど無理してでもやりたいことなら、それも含めて応援するよ」と言ってくれました。
そんな心強い理解を遠く近く感じながら毎日を過ごしているこの頃。
ありがたいことです。


友人達の企画は、いつも人に(母に)してばかりでは私の泉が枯れてしまうから
たまには誰かにしてもらうことも必要だよ、ということでしょうか。

実際に人に作ってもらうなんて母の退院後初めてのことで
作ってもらっているのを食卓で待つワクワク感、久しぶりだなぁって思いました。
食事を待つ愉しみってこういうことだったのかと再認識しました。

そして人が作ってくれるものはなんて滋味深いのだろうと思ったのでした。

どんなお料理かということも大切ですが食事は誰に作ってもらったのか、
誰と一緒に食べるのか、その方が大切なんだと思いました。


その夜、自宅マンションに泊ってくれた友人達に私は自分の話をしました。
家庭の事情のこと、家族のバランスのこと、今までに起こった家族間の出来事など。

今まで私は家族のことをあまり人に話したことはありません。
隠しているというわけではないけれど、
人にはそれぞれに事情があるものだから改めて話すこともないような気がしていたのでした。

時々質問や相槌を挟んで友人達は長く長く話をきいてくれました。


「はいじさん、変わりましたよね。前は絶対にご家族のことは話さなかったのにね」
と言われました。
そのとき私は「そうかなぁ」と言っただけでしたが本当はそんな変化がなぜ起きているのか私には解っていました。
それは私の周囲に「私を理解しよう、理解したい」と思ってくれる人の数が増えたからだと思います。
いえ本当は前からそうだったのかもしれませんが、私の気兼ねがそれを許さなかったのだと思います。
そして今回来てくれた友人達の存在はいつの間にかとても大きくなっていたのだと思います。




週末大急ぎで来て帰っていった友人達を見送って私はひとり空を見上げました。
同じ空の下で理解しようとしてくれる人がいる。
一方で理解してほしいと願い近づいても、振り向いてくれない人もいる。

こんなに大きくて広い空なんだから、どんな人と袖を触れすれ違っても当たり前のことなんだ。
この空の下のどこかで、思い合っている人が私にはいて、それはすごく嬉しいことなんだ。

そう思いながら上を向いていると長い間空を見上げていなかったことに気づきました。
見ているつもりでもそれは目に入っていただけで「見よう」という気持がなければ見えないものがある。
同じように「聞こう」という意思がなければ真実の声さえ聞き逃してしまう。

いつも心穏やかに、素直に生きよう。

当たり前のことに気付かないことの愚かさこそが心を小さくするんだなぁと思い、母の元へと車を走らせました。
いつもと同じように母がいて、いつもと同じように実家の台所にたって、
いつもと同じように家事をしましたが気持はいつもとは違っていました。


人に作ってもらうってこんなに幸せなことなんだね。
人に作れることってこんなに幸せなことなんだね。

昨日、友人達のお料理の材料の残りで作った冷製茶碗蒸し。
す も入らずに上手に蒸せて、作った私が嬉しいと感じました。
そして母にも「作ってもらう幸せ」が届いていると思います。
私がそれを感じたように。


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by haijikg7 | 2013-08-08 05:30 | 思い | Trackback | Comments(4)

暑中お見舞い申し上げます


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今日は夏の土用の入りですね。

みなさまどうぞご自愛ください。
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by haijikg7 | 2013-07-19 07:00 | 思い | Trackback | Comments(2)

お母さんはお正客様 ~インド浜木綿~

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前栽の掃除をしていたら、人から見えないような片隅に
インド浜木綿が咲いていた。
不十分な水やりの中、暑さにくじけず、咲いたから見てほしいとも言わず、
ただただひたすらに咲いていた。



介護が始まり、1年以上前からお招きに預かっていたお茶事に伺えなくなった。
事情をご説明するとお招きくださったご亭主もご連客様も快く承知してくださり、
同じ顔合わせでのお茶事は延期となった。

ご亭主は
「お茶事には、どんな事情があっても万難を排して伺うことが当たり前と教えられていたのは昔のこと。お互いに無理なくお茶を愉しみましょう。」
と気持ちが軽くなる言葉をかけてくださり、
ご連客様は「愉しみが延びて嬉しいです。」とほっとする言葉をくださった。


またご亭主はご自身のお母様を介護されていた時の話をかいつまんでメールにしたためてくださった。
そのメールの結びには
「私は母を介護している時、いつも母をお正客様だと思って介護していたの。
だって茶道を習っていた時、お正客様は何をしてもいいし、何もしなくてもいいって教わったんですもの。」
と書いてくださっていた。

なんて素敵な言葉でしょうか。

この言葉をくださったのは人生の先輩でもあり、茶道の友人でもあり、マクロビオティックの仲間でもある
Kaguyahimeさんです。

今、私はこの言葉を胸に抱いて毎日母に接している。
もしかしたらしんどくなったり、嫌になることもあったかもしれないけれど、
「お母さんはお正客様」
と思うと不思議とイライラすることもなければ、辛いこともない。

むしろ母から「悪いわねぇ」なんて言われると、
「お正客様に労われるなんて亭主としてまだまだだなぁ、もっとさりげなくわざとらしくなく物事を進めれるようになりたいものだ」と思います。


茶道の師匠は「すべてのことはみな通じあっているのです」とおっしゃっていた。

今、私の日常は本当の意味で茶道の延長となり、人生が集約されているのを心から実感する。


このインド浜木綿のように、暑い陽ざしの中、文句も言わず、
ただただ自分の花を咲かせるようになりたいと思う。


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by haijikg7 | 2013-07-11 00:00 | 思い | Trackback | Comments(8)

片付け

休日は介護の合間を縫って実家の片づけをしています。
倉庫や納戸、押入れ、天袋、台所の収納庫、裏庭、前栽・・・。

普段の掃除では行き届かないところを片付けていると思わぬものを見つけたり
昔の思い出がよみがえったりします。


母が元気なとき、私はよくこんな言葉を母に投げかけていました。
「もう使わなくなったものは処分したら?」

一緒に片付けたこともあったし、母が一人で奮起したこともありました。

けれど今、一人であちらこちらの片づけをしていると
自分はなんと傲慢だったのかと頭を垂れる思いに駆られます。


私を含めて子供たちは次々に独り立ちし、実家から巣立ちました。
そのとき、自分たちの必要なものだけを持ち出して、あとはすべて実家に残していったのです。

自分のものだけが持ち物だと思って。

倉庫を片付けていると、今はもう使わなくなった練炭が箱のまま収納されていたり、
年末にみんなでお餅をついた臼や杵、石臼が布に包まれていたり、
炭団を入れて暖をとる炬燵、木製や陶器でできた火鉢や煙草盆、
たくさんの植木鉢や虫取り網や大小さまざまな水槽などが綺麗に清められて収納されていました。

経年とともに埃を被っているものもありますが、
それらすべてにお世話になって育ち、それらすべてに思い出があり、
そして今の自分があるのだと思うと、ひとつひとつに感謝の気持ちが湧いてきました。

居間や客間や台所の片隅に置いて使っていた練炭火鉢。
練炭でコトコトと炊いたお豆は本当にふっくらと柔らかで美味しかったし、
おかきを焼いてアツアツのをきょうだい順番にもらったり取り合ったり・・・。
大人たちがかわりばんこに杵を振り下ろしてついたお餅はコシが強くてよく伸びました。
夏になったら鈴虫やカブトムシを飼って飽きることなく眺めていた水槽。


これはもう使うことができないと判じたものは処分したり、
母に尋ねながら処分を決めてもらったり。

それら一つ一つに心の中でお礼を言いながら、今こうして片づけをできることが
私にとっての幸せであり、自分の来し方を振り返る大きな転機のような気がしています。


片付けの終わった場所からは何ともいえない整った氣が漂っているように感じ、
そんな氣の高まりが母を快方へと向かわせてくれているようにも思えます。



そういえば亡祖父は夏になると好んで古漬けのきゅうりと茄子を食べていました。
刻んだ糠漬けにおろし生姜を混ぜたり、茗荷の刻んだのを混ぜたり、すり胡麻を和えたり。
そんな祖父の口癖は「漬物を食べ飽きるような者は、いくつになっても一人前にはなれんのだ」でした。


今日も祖父の口癖を思い出しながらきゅうりと茄子の糠漬けを刻みました。

母と私の健康を支えてくれる大切な糠床をいつまでも大切にしたいと思いました。


感謝!


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by haijikg7 | 2013-07-02 23:30 | 思い | Trackback | Comments(4)

柘榴とウルトラマン

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私が生まれる前から実をつけていた柘榴の木は
幼い頃にはもうすでに老木で、幹の真ん中に直径10センチぐらいの穴が開いていた。


柘榴の思い出と言えばウルトラマン。

子供のころ、兄たちとウルトラマンの人形の足に紐をつけて2階のベランダからその穴めがけて投げ入れる遊びをしていた。

誰がこの遊びを考え出したのか?

多分こういうことにかけては素晴らしくしょうもない発想のひらめきをみせるのは真ん中の兄だったから、
彼の発案だったんだろうと思う。
彼が他界してしまったので、今となっては確かめようもないけれど、絶対にそうだと思う。

柘榴に葉が茂り、花がつくころは穴が見えないので必然的にこの遊びは夏の間は休憩。
秋になり台風の風に耐えた柘榴が大きく実り、葉が落ちてからの遊びだった。


ウルトラマンはバービー人形ぐらいの大きさで、
柘榴の幹の穴に入る確率はかなり低かったけれど、
なんだか三きょうだいで意地になっていつまでもやっていた。


思えば本能的エロスに満ちた遊びだったんだなぁ。
ストイックなまでにウルトラマンを一方向に投げては紐を引き戻すトリッキーな子供たちの姿が目に浮かぶ。

いやいや、なかなかセンスある三きょうだいじゃないか、と今頃になって別の意味でひとり笑える(笑)


そんな柘榴の思い出。
ウルトラマン人形はいつの間にか処分されてしまったけれど、柘榴は毎年変わらず花を咲かせ実をつける。


嗚呼、本当は鬼子母神の話を書こうと思ったのにウルトラマンの遊びの話になってしまった。



先日の日曜日、母に「柘榴の花がたくさん咲いているよ」と伝えると
「花がたくさん咲いても大方落ちてしまって掃除が大変だし、実る頃に台風がやってきて
台風の後はそこらじゅうに柘榴の実が打ち付けられてしまうし、
やっとぱっくり割れた柘榴を収穫したら、きょうだいが取り合ってけんかになるし、
いい思い出なんかないような気がするけど、あなたたちはいつも柘榴の木のそばで遊んでいたねぇ」
と昔を懐かしんでいた。

そんな風に昔を思い出すような会話ができるようになってきた今日この頃。
少しずつ少しずつ元気になてきている。



介護が終わって庭に出てみた。
柘榴のある家って結構いいもんじゃないかと思って老木を見上げたら実りの兆しが、ほらそこに。


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by haijikg7 | 2013-06-19 22:40 | 思い | Trackback | Comments(2)

睡蓮

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毎年真っ白な花を咲かせる睡蓮。


和名は未草(ひつじくさ)
漢名は睡蓮
学名はニンファー・テトラゴン
水の女神であるところの 「Nympha(ニンファー)」に由来する。




庭の片隅の、子どもの頃に「石のお風呂」と呼んでいた石鉢で育っています。
もうずっと昔から。

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未草、と呼ばれるには訳があって毎日未の刻の頃(午後2時ごろ)に咲くから、なのだとか。
でも実際には午前11時頃から咲き始め、夕方4時頃しぼんでいきます。

「睡蓮」であって「水蓮」ではないのは、開いて閉じて、を3回繰り返すと水中に沈んで実をつける特性があり、
それが人のサイクルに例えるとお昼には目覚めて、夜には眠る様子に似ているところから
「眠る蓮」という名がついたそうです。



母は睡眠のためにお薬の力を借りています。
毎晩きっかり9時にお薬を飲むことが日課です。
朝までぐっすりと眠れる日が少なく、夜中の2時3時に目覚めることを嘆きます。

睡眠時間や年齢から言うと、もうそれは当然のことなのでしょうけれど、
納得できない辛さなのだそうです。

夜中の3時ごろに起床して、私が用意しておいたお惣菜3種類とお粥を食べます。
数週間前まではお水しか飲めなかったことを思うと随分食欲がでてきました。

そして昨日は嬉しい感想を言ってくれました。
「大鉢に盛りつけてくれていたおかずが美味しかったよ」と。
この2ヶ月間「美味しい」と言ったことがなかったのに、ようやく味覚も戻ってきたのでしょうか。


そのお惣菜は「あらめビーフン」でした。

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by haijikg7 | 2013-06-14 22:00 | 思い | Trackback | Comments(4)

あづさヰ

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「あじさい」という名前は
小さなものが集まる様子の「あづ」 と
真っ青なものという意味の「真藍(さい)」 が
語源で、古くは「あづさヰ」とよばれていたそうです。

万葉集には「紫陽花」の表記もみられるそうですが、さてどちらが古いのでしょうか。




今年は空梅雨で、雨が少なく、あじさいも喉が乾いてそうです。

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梅雨、と言えば食中毒が気になるので、母に梅干しを勧めたのですが嫌がったので、
毎夜お粥を作る時、耳かき一杯程の梅肉エキスをお粥に混ぜて出すようにしています。

これは友人のこるちゃんの提案で、梅肉エキスは綿毛ちゃんの部長さんの叔母様お手製のものです。

たくさんの方の知恵と力をお借りして、少しずつ回復していく母です。


少し前までは陽性を意識して、煮物や和え物にも薄く葛をひいていました。
最近は暑くなってきたので、葛をひくときはほんの僅かにしています。
また、汗で流れるミネラルを補給する意味で海草のお惣菜が大活躍です。

ひじき、あらめ、わかめ。

煮物にしても酢の物にしても、盛りつけたものは残さず食べてくれるようになってきました。


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いつも心にメルシーを♪
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by haijikg7 | 2013-06-13 23:05 | 思い | Trackback | Comments(12)