カテゴリ:和のお菓子( 9 )

お稽古納めの主菓子

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今年は春以降通常のお稽古はお休みさせていただいていましたが、
師匠や社中仲間のご理解を得てお菓子だけは届けさせていただけました。

今年の稽古納めのお菓子は、栗の渋皮煮をきんとんにしてみました。
秋にせっせと作った栗の渋皮煮。
皮のはぜてしまったのや形の悪いのを裏ごしして山芋餡と混ぜて柔らかいきんとんに仕立てました。

銘は「無事」。
この季節になるといつもその言葉を思い出しますが、今年は深くその意味をかみ締めました。

目の前にやるべきことがあり、それを待つ人がある幸せ。
当たり前のことを当たり前に。
さらりと、大げさに思わずに。

「無事」に。


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栗の香りと山芋の柔らかさ。
そしてやはりクリスマス間近なのでほんの少し華やかに金箔をあしらって。

お稽古に通うだけがお稽古ではない。
どんな形であってもお稽古にかかわることができる幸せ。

ことしもたくさんの感謝を茶道に教わりました。
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by haijikg7 | 2013-12-14 05:50 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(4)

稲穂たわわに

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今日は秋分の日ですね。
このごろようやく日が落ちると涼しく感じられるようになってきた大阪です。

9月の半ばになると表千家では中興の祖7代家元如心斎の遺徳をしのぶ年回忌・天然忌の
法要がいとなまれます。
この頃になると、涼しく過ごしやすくなった秋の風情を題材に
たくさんのお菓子があちらこちらの和菓子屋さんを彩るようになりますね。

さて。
教室の天然忌のお菓子です。

お彼岸のお墓参りの折り、高台にある墓地から見下ろした収穫前の田んぼの風景。
澄み切った空に黄金色の稲穂が映え、それを見渡しているとなんともいえず感謝の気持ちがわきました。
お墓参りをすると心がすっきりとしますが、秋風の清々しい風に揺れる稲穂のように
心の中にも清らかな風が吹き抜けるようでした。

そんな気持ちをお菓子に託してお教室の天然忌のお菓子は稲穂にしました。

お干菓子で一番苦心するのは色だしです。
最後に寒梅粉を混ぜるので最初に予測値で濃いめの色をつけますが
経験が浅いのでなかなか予測通りに色だしができません。

もう少し黄金色に、と思いつつ優しい色合いが茶室には合いますので
そのあたりを工夫してみました。







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押し物の相方は寒氷。
雀を抜きました。
抜き型は先日京都の有次さんで求めたものです。

最近は雀の姿をあまり見かけなくなりましたね。

ちゅんちゅんとさえずりながらこぼれたお米をつつく姿が可愛らしくて見飽きることなく眺めていた幼いころを思い出します。






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菓子器は素朴なすす竹の盆笊。
祖母が愛用していたものですが、丈夫な作りなのでまだまだ現役で我が家では大活躍の器です。





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お墓参りの時に見た田園風景。
遠くにPLタワーが見える私のふるさと。
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by haijikg7 | 2013-09-24 00:12 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(2)

天の川

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今日は七夕ですね。
今日の茶道のお稽古に用意した主菓子は「天の川」です。

山芋餡と白餡の柔らかいきんとんを染め分け、真ん中に錦玉を配して天の川に見立て、
川の向こうとこちら側に金箔をほどこして織姫と彦星をあらわしてみました。


毎年七夕の日は雨になる確率が高いそうです。
夜空に天の川を仰ぐのは空模様に関係なくなかなかに難しいですが、
幼い頃に願い事を書いた短冊を笹につるしたことや、
「さーさーのはぁー さぁ~ら さらぁ~」と歌ったことなどを思い出して
今夜は夜空を仰いでみようと思います。



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柔らかいきんとんを、お稽古場まで持っていっていただくのは申し訳なく思います。
餡子のお菓子は思いのほか重いものです。
この暑いさなかにお菓子を持って歩いてくれる叔母に感謝です。


先日、市の発行する広報紙に七夕のことが書いてありました。
織姫と彦星。
結ばれた二人は中が良すぎて牛追いや機織をすることなく仲睦まじい時を過ごしているので
織姫のお父様のお怒りに触れ、天の川の向こうとこちらに引き離されてしまい
一年に一度しか逢うことができなくなった、という話です。
広報誌には
「メールや電話で用件を伝えることが主流になってもはや手紙を書くことすら珍しくなった今日この頃、
家族や恋人や友人と直に逢って、目を見て話せることの幸せを感じたいですね」
と結ばれていました。

もしも天にスマホや携帯電話があったら織姫と彦星はどんな風に連絡を取り合うのでしょうか(笑)


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by haijikg7 | 2013-07-07 09:30 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(14)

撫子

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寒氷のの相方は押し物の「撫子」にしました。
七夕なので、星、短冊、糸巻き・・・、と考えたのですが、
主菓子を「天の川」にしようと決めているのでお干菓子は地上の川ということにして
押し物の型の中からオーソドックスな撫子を選びました。


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和三盆糖で作るこのお干菓子はほろほろっとした口溶けが身上。
白餡と和三盆糖をしっとりとなるまで混ぜ合わせます。

色を染めるときに後から寒梅粉を混ぜるので予測値で少し濃い目に染め上げるのですが、
後から修正がきかないので感覚だけが頼りです。
経験を重ねることでドンピシャの色出しができるようになるのでしょうか。
やはりプロは凄いと思います。



当初は七夕をイメージして作った寒氷ですが、主菓子との取り合わせで
銘は「清流」 
そして「撫子」

今月はトラディショナルなお干菓子となりました。


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by haijikg7 | 2013-07-06 23:48 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(0)

七夕にちなんで ~寒氷~

茶道の教室をしばらくお休みさせていただいているのですが、
せめてお菓子だけでも参加させてね、と自作のものを託けています。

さて今度のお稽古は日曜日。
ちょうど七夕なので、それにちなんだお菓子を考え中。

主菓子はもう決めているのですがお干菓子に悩んでいます。
お干菓子は通常2種類を盛り合わせるので、
まず一つ目は「水」をテーマに寒氷で流水を作ってみました。


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寒氷は、糸寒天とグラニュー糖を煮立て最高潮まで温度を上げ、
徐々に温度を下げるときに糖分と空気を混ぜ合わせながら冷まして作ります。
透明な糖分に空気が入ることで白濁するのですが、それが氷のようなので
「寒氷」というそうです。

さて、通常寒氷は楓や桜の型抜きでぬいて作るのですが、
七夕にちなんで川や水を表現したくて出来上がりを包丁で細長く切って仕上げました。

さてこの寒氷の相方に何を作りましょうか・・・・。



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by haijikg7 | 2013-07-05 06:30 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(6)

葛羊羹

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夏のお菓子は口にひんやりと、喉越しのよいものが多いですね。
この羊羹は葛仕立てなので葛饅頭みたいなもっちり感があります。
葛を入れることであんこは少な目。

カキッとエッジをきかせた切り口で清涼感を出します。
飾り気のないお菓子ですが、きりりとして格好いいなぁと思います。




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匙ですくったところ。
断面もくっきりとして食べながら「綺麗だなぁ」と思いました。



母の介護が始まり、33年間続けていた茶道のお稽古をしばらくお休みすることにしました。
茶道のお稽古は午後1時から夕方5時ごろまで。
お稽古場から帰宅するのに1時間近くかかるので、
夕方に私の帰りを待ちわびている母を思うと
落ち着いてお稽古をつけていただけないように思ったからです。
書道も少し休憩。

和菓子教室は神戸。
同じく通うのに1時間以上かかりますが、葛を練ったりあんこを丸めたり、
きんとんを裏ごししたり、そんな作業に没頭することで
普段の生活から少し距離をおけるし、
車窓を見ながら移動するのも精神的にいいのではないかしら、と
続けることを勧めてくれたのは友人のこるちゃん。

「介護の合間に自分の時間を持つことに罪悪感は不要ですよ」

この言葉に救われました。



さて今日もエッジの効かせてメリハリよく動きます!
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by haijikg7 | 2013-06-16 10:17 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(10)

『朝の露』

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朝茶事。
夏の涼しさを楽しむ茶事。

漬物と炊き立てのご飯、そして汁。
少しの肴と涼やかなしつらえでお酒を酌み交わす。

朝日が昇るころには茶事も佳境に入りいよいよ濃茶一服となる。
その前にくどくない甘みで見た目に涼しく清らかなものを菓子で表現してみた。

菓子の銘は『朝の露』(あしたのつゆ)。
はかない露の中も未来への輝きが宿っている、そんな想いを込めて名づけてみた。



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先日から試作を繰り返しているの花火の菓子の寒天を材料にして
下半分は頭道明寺粉で食感を楽しめるように。
上半分は氷のような透明感を出し、アクセントに夏の日差しを連想させる金粉を使ってみた。



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自作の菓子器『鳥獣戯画』のガラス皿に盛り付ける。
緑の笹に雫が光っているような演出で、緑の器に透明な錦玉羹が
ひんやりと涼を呼ぶように。
鋭角に切り出した氷室の様子を連想させるように。



続き薄でお出しするお菓子は虫籠器に盛って。

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盛った干菓子は河藤製の割れ氷と青楓。
陽が高くなる前に薄茶で喉を潤していただきお客をお見送りする。

朝茶事はただただ「夏は涼しきように」と、こころして。

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by haijikg7 | 2012-07-24 22:10 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(14)

『夏の宵』

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花火を連想させる和菓子を作ろうと思って寒天で作ってみました。
まだ試作段階でこれをどんな風にしていったらいいのかと愉しく悩んでいます。


最初はこんな風に寒天が雲ってしまって。
これは多分溶かしたお砂糖が少なかったから?
冷蔵庫で冷やし固めたから?

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原因を探りながら、なんとか透明になりつつあるお菓子。
せっかくなので名前は『夏の宵』にしよう。
名前だけ先に決まっちゃいましたが、試作はまだまだ続きそうです。

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by haijikg7 | 2012-07-08 15:42 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(4)

夏越し

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水無月晦日の「夏越の祓え」にちなむお菓子を作ってみました。

小豆の赤い色が邪気払となり、氷室の氷を象って三角形に。
抹茶を混ぜると苔むした庭も連想させるようでたのしい。

夏のお菓子は目にも涼しいものを。
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by haijikg7 | 2012-06-30 07:25 | 和のお菓子 | Trackback | Comments(4)