《前回のあらすじ》
《えぞつつじ (蝦夷躑躅)》 (↑これって草じゃないんだよね、木なんだよね。ビックリ)
ツツジ科エゾツツジ属の落葉小低木で、学名は Therorhodioncamtschaticum。
英名は Kamchatka rhododendron。
大雪山・赤岳を登山したH&M こと はの字とまの字 こと はいじとまりこです。
霧立ち込める山麓から曇り空、そして快晴の奇蹟の登山の途中には、
数限りない高山植物がありました。
ときにはぬかるみに足をとられ、土砂の硬さを足裏に感じつつ、
またあるときには雪傾を踏みしめ、雪の斜面に吹く風の冷気を汗のにじむ身体に心地よく感じる。
そんな心地よさとうらはらに、いつまでたっても見えない頂上への苦しい挑戦を励ましてくれたのは、
他でもない物言わぬ高山植物の可憐な姿でした。
高さ5センチからせいぜい高くて10センチほどの草花たちは、
長い冬を耐え抜いて今ようやく己の命の花を咲かせていました。
私たちが踏みしめていた雪斜も、いつか雪が融け、草が萌え、小さな花を咲かせるのだろう。
そう思ったとき、北の国に暮らす人たちがどれほど春を待ちわびているのかを思い知りました。
そんな可憐で力強い大雪山の花々を、ご覧ください。
実際にはもっと多くの高山植物が登山者達に無言のエールをおくってくれています。
ずっしりと重い雪の下でひたすら春を待つ草花達に多くのことを教わりました。
つづく・・・・・。