京都のむそう塾。
幸せコースの最後の授業は糠漬けでした。
自分で初めて糠漬けをしたのは昨年6月でした。
むそう塾の
糠漬け講習会に参加しそれから糠漬け生活をスタートさせたのでした。
色んなことがありました・・・・。
子どもの頃、毎日食べていた糠漬けがこんなに
難しいものだったなんて!
生き物と同じように世話をしてあげたら必ずこたえてくれ、
そしてカラダにいい糠漬けを毎日食べさせてくれる糠床。
最後の授業でいただいた糠床と昨年からうちにある糠床を混ぜて、
今第二のスタートを切った私の糠床。
少し古い感じだったのが生き返ったように芳香な香りを放っています。
5月は気温の高低差が激しくて、夏日の日にはむっくりと膨れて地割れをおこしたようになったり、
桜の頃に戻ったような肌寒い日は朝と夕方の変化がなんにもなくて
シーーーーン・・・としていました。
数日前に茄子を入れました。
包丁を入れた断面には鮮やかな紫色が茄子の白い部分を染めていて、
けだししてギュと絞ると紫のおつゆが指の間からこぼれました。
授業で教わったように針しょうがと和えて、あとは玄米と焼き海苔でお昼ご飯になりました。
日本建築に携わっていた職人の祖父の夏の定番メニューは
茄子ときゅうりの糠漬けを刻んで、土しょうがをおろしたのを混ぜてお醤油をかけたものでした。
「おじいさん、なんでお漬物ばっかり食べるの?」と尋ねると
「お漬物を食べんとご飯がおいしないからや。」と言っていました。
そんな懐かしい会話を思い出しながら、「いただきます!」。